モテモテ男の裏の顔⁉︎
第32章 彼の部屋で。
(あ‼︎そうだった‼︎)
私はバッグの中から、さっきラッピングしてもらった物を取り出すと湊に渡した。
「あの。これ。
大した物じゃないんだけど。
携帯のお礼にと思って…。」
『え?これ、愛菜ちゃんに..』
私は首を横に振った。
「本当は…湊に買ったの。」
『マジかよ..開けていい?』
「あ‼︎でも..気に入らなかったら
別に捨てちゃっても..」
《ベチッ》
「痛ッ‼︎ 何でデコピンすんの⁉︎」
『バーカ。
お前からもらった物を捨てるかよ。』
湊はムッとした顔をしながら
ゆっくりラッピングを解いた。