モテモテ男の裏の顔⁉︎
第36章 彼の嫉妬。
『あのモテる人..湊先輩でしたっけ?
うちのクラスの女子も、毎日キャーキャー騒いでるッスよ。』
「あー。1年にもモテてるっぽいね。」
今まで湊が告白されている現場を見てきたから、それは納得もする。
私が屋上へ続く階段を上ろうとすると、耕太は階段の踊り場で足を止め、私の腕を掴んできた。
(耕太…?)
『日和センパイ。あんな噂なんかで、センパイが嫌がらせされる理由は無いんスから、また何かされたら言って下さいよ。』
いつも可愛い顔でコロコロと笑う耕太は、見たことの無いような真剣な顔で私を真っ直ぐ見下ろしてきた。
そんな耕太に、私は戸惑ってしまう。