モテモテ男の裏の顔⁉︎
第36章 彼の嫉妬。
私は耕太から視線を逸らすと、いつもの調子で戯けてみせた。
「ははっ!
いつも心配してくれてありがとね?
耕太みたいな可愛い後輩を持てて、私は嬉しいよ〜!
えーと..じゃあ、待たね!」
私はそう言って、自分の腕から耕太の手を解くと、バタバタと階段を駆け上がる。
そして屋上のドアを開けようとした時、後ろから腕を掴まれた。
振り返ると、そこには耕太の姿があった。
「え?こ..耕太?どしたの⁉︎」
『日和センパイ。
俺、真剣に言ってんすけど。』
「や.やだなぁ!私は大丈夫だよー!
ほら..私って昔からこんなだし?
兄貴からもガサツって言われ..」
耕太は私の腕を強く握ると、そのまま壁に押し付け、私の腕を縫い留めた。