モテモテ男の裏の顔⁉︎
第36章 彼の嫉妬。
男は日和を好きだと言った。
こいつの言う好きってなんだよ?
好きな女にあんな顔させてまで、
自分の気持ちを押し通すものなのか?
俺は日和の笑った顔を見ていたい。
傷ついた顔なんて見たくねぇよ..
マジ何なんだよ…
日和に手を出されたことも、
無防備なこいつにも腹が立つ。
こんな嫉妬に狂ったような自分すら
分からなくなる。
(クソ。すげぇムカつく!)
俺は強引に日和の唇を塞いだ。
怒りを注ぎ込むように舌を深く絡める。
俺の胸を押し返しながらも、日和は俺の舌を受け入れ絡めていく。
あいつにも…こうやって応えた?
その艶っぽい表情を…
あいつにも見せたのかよ?
他の奴にキスなんかされてんじゃねぇよ!
日和を抱きしめたまま、
自分の想いをぶつけた。
なんで俺は...
ここまで日和に執着してんだ..?
抑えらんねぇ感情に戸惑ってしまう。