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君だったから。

第4章 わからないよ…

私はムカついて、言ってしまった。

「ほんとっ!最悪!」

もう、止められなかった。

「拓真なんて…だいっきらい!」

なんでだろ…

今になって、後悔してる。

だって…



大好きだから。


でも、そのときの私はプンプンだった。

足音をわざと大きくして、彼氏の待っている大通りに出て行こうとした。

そのとき

「アリス」

拓真の声が聞こえた。

この声が何よりも好きなの。

「アリスは俺のことをぜってー忘れなんねぇよ?」

私は振り向いたけど、そのままスルーした。

忘れなんないよ…

忘れるわけないじゃん。

大通りに出ると、彼はアタフタしてた。

「どうしたの?」

「アリス!探したんだぞ!」

探してもらわなくていいんだけど…

あんたなんかよりも、拓真に…

そのあと、私は彼氏と一緒に家に帰った。

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