病み✕つき
第1章 プロローグ
天野一哉(アマノカズヤ)君
クラスが離れてて存在すら知らなかったけど、あの日からあたしは天野君を探すようになった。
サラサラの黒髪に、スラッと高い身長
サッカー部でスポーツが得意
無邪気に笑った顔が可愛くて女の子に人気がある
中学生の頃から天野君は目立っていた。
あの日以来話したことなんて一回もないし
それでもずっと天野君を見てた。
天野君を追いかけて同じ高校にも入った。
見てるだけでもいいの
それで十分幸せだって思ってたから
高校に入ってもクラスは違うし、相変わらず見ているだけの片思い。
それでもいい
あたしには天野君は眩しすぎるよ…