病み✕つき
第2章 接近
「なになに?今の、2組の天野一哉じゃん〜〜」
「らいむ仲良いの!?」
女子たちの注目が一気にあたしに集まる。
「全然っ!話したのも2回目くらいだし、委員会の係で一緒になっただけだよ〜」
「なんだぁ〜。でもさ、かっこいいよね〜天野一哉!」
「わかるっ!背高いしさー!」
天野君はやっぱりモテる…
「らいむと天野君なにげお似合いだよ?」
「ぇえっ!?」
「せっかく委員会一緒なんだし、付き合っちゃえばいいのに🎵」
「そ、そんなの絶対ないよ〜!ないないっ」
天野君とあたしが…!?
なんて、あり得ないあり得ないっ
あたしは苦笑気味で否定した。
「らいむもいい加減彼氏作ればいいのに〜」
「そーだよー。モテるんだからさー」
高校に入ってから男の子に告白されることも度々あった。
もちろん全部断ってきた。
だって、あたしには天野君がいるから
天野君を好きでいるだけでいいから…