君の隣の相棒さん、∥
第7章 レンズ越しの恋(大)
その頃、鑑識では…───
「おはよう御座います。今日は朝から随分と大荷物のようですが」
『あ、おはよう御座いますっ。実は朝方起きた事件に駆り出されちゃいまして‥それと、昨日の分の所持品整理が終わってなくて…』
「それでそんなに大荷物だったんだ」
「おや、カイト君、おはよう御座います」
「おはよう御座います。さっき彼女が走って行くの見えたんで来ちゃいました」
『カイトさんっ!おはよう御座いますっ』
見られてましたか、と頬を人差し指で描く彼女。
右京と享は彼女が鑑識に来てから何かと鑑識に来ることが増えた。
早速、朝方起きたという事件の所持品を段ボールから出して右京と享に見せる彼女は、もう特命係の扱いに慣れているようだ。
────その頃。大河内は監察官の彼女が今日は遅れてくるとの連絡を貰ったためにあるものを眺めながら待っていた。
あるものとは、緑色の小さなピアス。
あのとき大河内がぶつかった彼女が落とした物だとすぐに分かったのだが、どうにもタイミングを逃しいつ渡しに行こうかと悩んでいた。
「おはよう御座います。今日は朝から随分と大荷物のようですが」
『あ、おはよう御座いますっ。実は朝方起きた事件に駆り出されちゃいまして‥それと、昨日の分の所持品整理が終わってなくて…』
「それでそんなに大荷物だったんだ」
「おや、カイト君、おはよう御座います」
「おはよう御座います。さっき彼女が走って行くの見えたんで来ちゃいました」
『カイトさんっ!おはよう御座いますっ』
見られてましたか、と頬を人差し指で描く彼女。
右京と享は彼女が鑑識に来てから何かと鑑識に来ることが増えた。
早速、朝方起きたという事件の所持品を段ボールから出して右京と享に見せる彼女は、もう特命係の扱いに慣れているようだ。
────その頃。大河内は監察官の彼女が今日は遅れてくるとの連絡を貰ったためにあるものを眺めながら待っていた。
あるものとは、緑色の小さなピアス。
あのとき大河内がぶつかった彼女が落とした物だとすぐに分かったのだが、どうにもタイミングを逃しいつ渡しに行こうかと悩んでいた。