君の隣の相棒さん、∥
第7章 レンズ越しの恋(大)
暫くして誰かに声をかけられた大河内。
声の正体は監察官の彼女だった。
『それ‥‥主席、ちょっと一緒にいらして下さい』
訳の分からぬまま監察官の彼女・紫音に連れ出された大河内が辿り着いた先は、当然のように鑑識だった。
『失礼します』
「あれ、紫音さん?」
紫音の声に誰よりも早く反応した享の次に顔を見せたのは彼女だった。
『あっ、紫音姉さん!』
丁度帽子を脱いだ彼女がそう口にすると大河内は誰よりも驚愕の表情を浮かべて自分の耳を疑った。
『コホン…。何か落とされませんでしたか、桜さん?』
『え‥‥あっ、ピアス。いつの間になくしたんだろう…』
「今朝、ぶつかった時に…」
『あっ、あのときの!』
『全く、主席にまで迷惑かけて』
「主席…って、じゃあこの人が姉さんの言ってた‥‥」
成る程、と彼女にまだ状況が理解出来ていない大河内。
緑色のピアスを返した後でつけ直す彼女に大河内は訪ねた。
声の正体は監察官の彼女だった。
『それ‥‥主席、ちょっと一緒にいらして下さい』
訳の分からぬまま監察官の彼女・紫音に連れ出された大河内が辿り着いた先は、当然のように鑑識だった。
『失礼します』
「あれ、紫音さん?」
紫音の声に誰よりも早く反応した享の次に顔を見せたのは彼女だった。
『あっ、紫音姉さん!』
丁度帽子を脱いだ彼女がそう口にすると大河内は誰よりも驚愕の表情を浮かべて自分の耳を疑った。
『コホン…。何か落とされませんでしたか、桜さん?』
『え‥‥あっ、ピアス。いつの間になくしたんだろう…』
「今朝、ぶつかった時に…」
『あっ、あのときの!』
『全く、主席にまで迷惑かけて』
「主席…って、じゃあこの人が姉さんの言ってた‥‥」
成る程、と彼女にまだ状況が理解出来ていない大河内。
緑色のピアスを返した後でつけ直す彼女に大河内は訪ねた。