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君の隣の相棒さん、∥

第8章 黒のナイト(神)

「酷いな‥痣が眼帯からはみ出してる」


『顔を殴られたのは初めてだったんで、正直今回は堪えました』


「今回って、初めてじゃないの?」


『ええまぁ…神戸さんは、依存する親ってどう思いますか?』


「依存する親…まさかそれ、親に‥‥?」



頷く彼女に神戸は目を見開く。

妹の彼女に取っては母親も父親も二人いる。
父親は姉も彼女も同じで最初は姉に向いていた異常な愛情が後に妹の彼女が産まれたことが発覚し、その依存の矛先の全てがいつしか彼女に向くようになっていた。



『‥‥これこの前、家に押し掛けてきてやられたんです』


「家に…!?どうしてお姉さんに相談しないの?」


『言ったらまた姉さんが標的にされる。だから私が身代わりになればそうはならないって思って。…姉さんは今、幸せだから』



心底嬉しそうに微笑む彼女の笑顔が神戸の胸に刺さる。
神戸は間髪入れず彼女に言った。

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