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君の隣の相棒さん、∥

第3章 愛、現(伊)

最近、神戸さんとこんな会話を交わすことが増えた。
特に意味なくチェスをしてみたり、少し前までは拒否していた食事への誘いも受けてみたり…

自分では気付かなかったけど、頻繁に気にかけてくれる神戸で“足りない”ものを埋めようとしているらしい…。
今の私は此処まで各が落ちたのかと逆に笑いさえ込み上げてくる始末だった。



「ご飯、行こうか」


『はい』



こんな会話はもう日常的で、今日も私は神戸さんについて行く。
ナポリタンの美味しいお店に連れて行ってくれると向かった先は喫茶店。オシャレな雰囲気は神戸さんらしいセレクトだと思う。



ふと、何気なく向けた視線の先には長身の男性。紛れもない私の恋人さんだった。彼は見知らぬ女性と歩いていた。
その光景に思わず漏らした言葉は嫉妬から来たものなのかなんなのか‥‥‥



『神戸さん、行きましょう』



神戸さんの服の袖を引っ張ると私の視線に気付いてか喫茶店へと促してくれた。

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