泣き虫リトル
第1章 “間違い”
「、、、おい、」
アニキが俺の前に来て頬をさわる。
「ごめん、泣くな」
触れられた頬がいつの間にか濡れていた。
泣いてるって自覚するのに数秒かかった。
『あにっあにきは、、、っおれのこと、きらい、、っ?』
「好きだよ」
ガバッと抱きしめられる。
熱と泣いてんのとで頭のなかがグチャグチャになっている。
涙も全然止まんない。
「ごめん、好きなんだ」
何、ごめんって。
嗚咽まじりに聞き返すと、アニキは困った顔をした。
「圭斗」
『おれは、、、っ分かんない、、』
アニキが言う好きの意味は家族とか、兄弟とか、
そういうのに対する好きじゃないって知ってる。
違くて、でもおれは、
『アニキに嫌われたくない、、っ』
「なんで俺がおまえを嫌うんだよ
逆だろ」
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