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溺愛禁止。

第9章 ちょっとだけなら許可します。

「恋実ちゃん…

ちゃんと俺を見て言ってほしい。」



俺がそう言うと自分自身と格闘しているのか
悶えている。


それがもっと俺を興奮させるんだ。





「恋実ちゃん…もう、限界。」


そう言って俺は恋実ちゃんの腕の中を素早く、
でも優しくすり抜けて後ろを振り返ると


真っ赤な彼女が居た。




恋実ちゃんは急に顔を見られて驚いたのか



「いやっ、」



そう言って顔を隠すけれど




大好きな人が抵抗するって



何でこんなに興奮するんだろ…。






俺は邪魔だったソファーの背もたれを
ドラマのように飛び越えると






一瞬後退りした恋実ちゃんを掴まえて



正面から抱き締めた。

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