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溺愛禁止。

第3章 バイト仲間

バイトを始めて一ヶ月が経った頃だった。


調理場裏の食品庫へ向かう時、更衣室から休憩中の清水さんと三上さんの会話が聞こえてきた。





「あの子、ほんと暗いよねー。」


「恋実でしょう?」



私の足は止まってしまった…。




「そうそう、月子さんも蓮も
気遣いすぎじゃない?」


「だよねー、あの子挨拶する時も無表情だし
愛想悪っ。」


「まだ調理場だからいいようなものの、
ホールとか接客業はぜったい無理。」


「うんうん。」




「っていうか、嫌々仕事してんなら
迷惑だから辞めろって話だよね?」


「私もそう思う。」






…嫌々やってる訳では…ないのに…。




悔しさのあまり



涙が溢れてしまった。

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