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溺愛禁止。

第3章 バイト仲間

こんな私なんて、嫌いだ。


笑うことはできないのに
泣くことはできる自分なんて、大嫌い。



みんなに誤解されても仕方ないんだ…。



声を押し殺して足を進めた時、
その先に…蓮君が居たことに気付いた。



蓮君…もしかして、全部聞いてた…?



私は恥ずかしさのあまり
蓮君の横を急いで通り過ぎようとすると


ガシッと腕を掴まれてしまった。



「恋実ちゃん、大丈夫?」


そう言ってくれたのに…。







その時---





“俺以外の男が恋実に指一本でも触れたら

俺はソイツを絶対に許さない”



圭一の声が頭に過った。






“ドンッ”






私は思い切り蓮君を…


突き飛ばしてしまった。




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