テキストサイズ

溺愛禁止。

第10章 笑えば笑うほど。

その声がする方に振り返ると


瞬間、ちょっと眉間に皺が寄っていたように見えたけど



すぐに私の顔を見てニッ、と笑ったから


安心したんだ。




「おい、佐々木

次、俺と恋実が別れたらなんて口にしたら

でこピン50発だからな。」




蓮君は笑ってそう言うと



「蓮さん、冗談なのに

その数字リアルで怖いッス~。」



と言って佐々木君は逃げて行った。





ったく…と言って呆れている蓮君とクスクス笑い合っていたけれど。





さっきの一瞬、本当は…
圭一を思い出しちゃったんだ。


他の男と話しするな、って言った時の圭一の表情に似てたから。






蓮君の横顔をチラリと盗み見しようとすると
気付かれニッ、と微笑まれた。



ほらね、大丈夫…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ