溺愛禁止。
第10章 笑えば笑うほど。
「お前はあっち行ってろよ。」
「お前こそあっち行けよ。」
そんな風に笑いながら私の仕事を取り合うバイト君達。
何だかわかんないけど二人とも楽しそうだな…。
そう思って
私がちょっと笑っただけなのに
「「/////…。」」
二人は頬を染めて私を見ていた。
佐々木君が
「な?俺の言った通りだろ?」
と言って
もう一人のバイト君が
「あぁ…///」
と返事をした。
「…何?一体何なの?」
「それは言えないッス。」
「ちょっと教えなさいよ~。」
逃げようとする佐々木君の腕を私が掴んだ時だった。
私達の居る調理場のドアが開いて、食品庫の在庫チェックに行っていた蓮君が戻って来たのだ。