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溺愛禁止。

第3章 バイト仲間

それなのに---


「恋実ちゃん、ごめんね?

急に腕なんか掴まれたら誰だってびっくりするよな…。」



サラサラした前髪をかきあげて
蓮君は心底申し訳なさそうな顔をした。



「…ごめん…なさい。」



私は、そう言うのが精一杯だった。










調理場に戻った後、清水さんと三上さんが仕事についていた。


挨拶…しなきゃ…。



笑わなきゃ…。



そう思っていると



え…?




「清水、三上、おはよーう。」


「蓮、おはようっ。

恋実ちゃん…おはよう…。」



蓮君が私の隣に来て
私を巻き沿いに…してくれた。



「おはようございます…。」



蓮君は…
気を遣ってくれたんだ。

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