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「俺さ…お前のこと女と思えないとか
恋愛対象じゃないとか言ってたじゃん。」


「…うん…。」


「本当は…真逆で…」


真逆？


「お前は俺達の…大好きな女だった。」



…俺…達の？



「あの頃よく遊んでた和也(かずや)も学(まなぶ)も…お前のことが好きだった…。」





「！！！…嘘だよっ、だって…」



「俺達、みんな同じこと言ってただろ？
恋実とは付き合えない、ずっと友達だって。」



「…うん。」




「あの頃は…
誰も抜け駆けする勇気も無かったし


振られて…関係が壊れるのも嫌だったから
誰も告白しようとはしなかった。


それに…第一、


恋実が俺達のこと
男として見てなかったろ？」




あの頃は…
本当に皆と一緒に居るだけで楽しかった。


三人がそんな風に思ってたことも知らなかったし


友達以上に見たことなんて…





「恋愛対象に見てくれなかったのは、


恋実、お前の方だった…。」