溺愛禁止。
第12章 邪魔する男達
健太はいつも私の知らないところで
私を助けてくれていたんだ。
「あの頃、恋実…すっごいモテてたじゃん。」
「…?」
あまり記憶に無いんだけど…
「ほらね?鈍感。
そーゆーところが女子に嫌われるのよ。」
私…嫌われてたの?
…由佳莉のハッキリ言うところ、変わってないけど…私だって傷付くんだよ…。
「確かに恋実はモテてた。」
和也がそう言った時だった。
「っていうか、アンタ達3人共
恋実のこと好きだったでしょう。」
顎を少し突き出して自慢気に言う由佳莉。
そして…
「「「……。」」」
3人共、顔を見合わせて一瞬黙り込んだ後
「俺は今でも好きだけどな。」
そう言ったのは
和也だった。