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溺愛禁止。

第12章 邪魔する男達

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「恋実ちゃん、すっごい楽しそう。
あんなに笑ってるの初めて見た。」


ホール担当の奴がそう言うから
俺は気になって仕方なくて……


持ち場を離れて様子を見に行ってしまった。



恋実ちゃんが居る個室の隣の部屋の片付けを手伝いながら耳を澄ますと


恋実ちゃんのハキハキした話し声と
楽しそうな笑い声が聞こえていた。




俺の知らない恋実ちゃんが
そこに居た…。




それに…


やっぱり奴だけじゃなくて、
他の二人も恋実ちゃんに気があるのか…。


自分のことを好きって言う相手と何でそんなに楽しそうに話すんだよ…


男は単純なんだから、勘違いするだろ?


恋実ちゃん俺のこと、
ちっとも話してくれないし…。




俺は、益々不安を募らせながら



少し…苛立っていた。

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