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溺愛禁止。

第3章 バイト仲間

店を出て解散の時、


「恋実ちゃん、蓮にちゃんと家まで送ってもらってね。」


私はこっちだから、と月子さんは
“お疲れっ”と颯爽と帰って行った。


男前だな…。






「恋実ちゃん、行こっか?」


「…うん…。」




二人きりになって急に圭一を思い出してしまい
不安になる私の心。



その気持ちが伝わってしまったのか




「そんなに緊張しなくても、
襲ったりしないから。」


蓮君はいつもの笑顔で笑う。





襲われたりしないかな、なんて心配してると思われたの?


自信過剰な女に思われてるのかな…。



「恋実ちゃん、今日は一緒にご飯食べてくれてありがとう。」



「え?」





「楽しかったよ。」



月子さんと一緒に居たら
蓮君、いつも楽しそうだもんね。






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