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溺愛禁止。

第13章 離れる心

「恋実…ちゃん?」



「蓮君…。」




お風呂上がりの私と、にこやかな健太を交互で見ながら次第に蓮君の顔色が曇っていく。



そんなことお構い無しの健太は




「今夜は帰って来たらしっかり寝ろよ。

寝不足なんだから。」




100%誤解を招くセリフを残して帰って行った。






「…ずっと…二人で居たの?」


「…お昼過ぎまでみんな居たんだけど

健太は忘れ物を取りに戻って来ただけで…」




お願いだから…勘違いしないで…。





「今…風呂上がり?」



「目覚ましの設定間違えて…

寝坊しちゃったの…。」




「そんな格好で

アイツを部屋に入れたのか?」




「……それは…」



確かにそれは…気を付けなきゃいけなかった…。




「言ったろ?


俺の女だっていう自覚が足りないって…。」







「…ごめんなさい…。」










私が謝ると



蓮君は溜め息をついて…




目を伏せた。











そして---







「もう、いいよ…。」





…?





「…俺達…やっぱり無理なのかもな…。」





…!!?

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