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溺愛禁止。

第13章 離れる心

「…俺だけが想ってたって…

うまくなんかいかないんだ…。」




「…蓮君…?」




「髪…ちゃんと乾かしてから来いよ?

風邪ひくから…。」




蓮君はそう言うと私に背を向けた。




「…ま、待って蓮君…

私も一緒に…」



その背中に触れようと手を伸ばしたけど




「…バイバイ…。」






彼に触れることはできずに



玄関のドアに遮られた。






バイバイ…?






私達---





別れてしまったの?










動揺する気持ちを一生懸命抑えながら
急いで仕度を終わらせて


一人、家を出た。



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