溺愛禁止。
第13章 離れる心
私達が少しの時間そうしていると
「蓮、持ち場に戻れ。」
そう言ったのは店長だった。
「…でも、」
「いいから戻れ。」
何かを言い掛けた蓮君の言葉を遮って
店長は私を事務所まで連れて行った。
「座れ」
「…はい。」
店長と古い机を挟んで向き合って座った。
「…何があった?
なんて優しく聞くつもりはない。」
「…。」
店長らしい…。
「お前が入社して間もない時、面談で俺が言ったこと覚えてるか?」
“佐伯を見てると周り任せで
自分から、っていう姿勢が感じられない。”
“今俺が言ったことで佐伯が前進するのか後退するのか俺は、見てるからな。”
覚えてる…。
「お前は今、
入社してきた時とおんなじ顔をしてる。」
「…?」
「今日はもう帰れ。
そんな顔されてたら
みんなが仕事しにくいだろ?」
「私…
みんなに迷惑かけてばかりですよね…。」
私がそう言うと
店長は盛大な溜め息をついた。
「お前はほんと、
自分のことばかりだな。」
何一つ…
返す言葉が無かった…。
「蓮、持ち場に戻れ。」
そう言ったのは店長だった。
「…でも、」
「いいから戻れ。」
何かを言い掛けた蓮君の言葉を遮って
店長は私を事務所まで連れて行った。
「座れ」
「…はい。」
店長と古い机を挟んで向き合って座った。
「…何があった?
なんて優しく聞くつもりはない。」
「…。」
店長らしい…。
「お前が入社して間もない時、面談で俺が言ったこと覚えてるか?」
“佐伯を見てると周り任せで
自分から、っていう姿勢が感じられない。”
“今俺が言ったことで佐伯が前進するのか後退するのか俺は、見てるからな。”
覚えてる…。
「お前は今、
入社してきた時とおんなじ顔をしてる。」
「…?」
「今日はもう帰れ。
そんな顔されてたら
みんなが仕事しにくいだろ?」
「私…
みんなに迷惑かけてばかりですよね…。」
私がそう言うと
店長は盛大な溜め息をついた。
「お前はほんと、
自分のことばかりだな。」
何一つ…
返す言葉が無かった…。