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溺愛禁止。

第14章 届かぬ想い

「…このまま別れろって言ってんのか?」




「…蓮、

佐伯は誰かに優しく手を差しのべてもらうことに麻痺してる。

今ここでまた甘やかしたら
アイツは駄目になる一方だ。」




「駄目になるって何だよ…。


駄目になんかさせねーよ。」





「蓮、落ち着いて?


私も今のままじゃ…恋実ちゃんが変われないと思う。


ずっと…誰かに動かされて
誰かに守られながら


お人形みたいに生きていくことになる。


それが恋実ちゃんの幸せだと思う?」




「だからって何もしねーで

俺から離れてく恋実ちゃんを黙って見てろっていうのか?


誰かに頼って生きていくのが
そんなに駄目なことなのかよっ。」








誰かに取られたらどーすんだよっ…。




あの時だって…


あの男から逃げようとしなかったし


俺達が助けに行かなかったらどうなってたか…。










恋実ちゃんはきっと…






変われない…。




変わらなくていいのに…。




何かあったら



俺が助けてやればいいんじゃないのか?

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