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溺愛禁止。

第15章 彼の音

新しい家は4世帯が暮らせる二階建ての小さなアパート。


私の住む部屋は2階になる。


広いし、まだ築数年だからとても綺麗。


通勤も今まで通り徒歩で通えるし
近くにスーパーもある。




よし、気持ちを切り替えて頑張るぞ…。



私は少ない荷物を片付けた後
簡単に夕飯を済ませベッドに入った。






引っ越し資金で貯金も無くなったし


一から出直しだ。







意気込みながら眠りについたのに…




蓮君の夢を見た。






蓮君が私に好きだよ、って言って


キスをしてくれる夢。





もう…どんだけ好きなのよ、自分…。



切ない気持ちまで
引っ越して付いてこなくていいのに…。



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