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溺愛禁止。

第4章 デート

帰りのバスの中は沢山の人が乗っていたけど
運良く二人席が空いていたので蓮君と座った。


私は窓側に座り、右には蓮君が居る。


バスの中では周りが静かなせいか何も話さない蓮君。


私の右腕が蓮君の左腕に。
私の右膝が蓮君の左膝に触れていた。


何だか急に不安が押し寄せてきて
右腕と右膝を自分の方へ引っ込めた。


窓の方に寄りかかりながら、目をつぶると
急に睡魔に襲われて、私はいつの間にか眠ってしまっていたんだ。


私の寝顔を蓮君が切なそうに見つめていたことも知らずに…。


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「恋実ちゃん、着いたよ。」




蓮君に起こしてもらっちゃった…。








「蓮君、今日はありがとう…。

楽しかった。」


バスを降りて私がそう言うと



「え?マジでもう帰んの?

もう少し、一緒に居てよ。」



拗ねた口調で返された。


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