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溺愛禁止。

第4章 デート

バスから降りた人達は既に歩き出していて
周りには誰もいなかった。


少しずつ蓮君と一緒に居ることに慣れてきて、私も随分喋ることができるようになった。




だけど、ふと思う。


蓮君にも…
きっと私の知らない一面がある。


誰もが持っている自分の別の顔。



私はそれを知るのが


怖い。





傷付くのも…怖い。








「ねぇ、恋実ちゃん…。」



「…?」




「恋実ちゃんが、どんな恋愛をしてきたのかはわからないし、話したくないなら無理に聞かない。

だけど俺、今の恋実ちゃん…好きだよ。」



蓮君のこと、嫌いじゃないけど



「好きなんだ…。」




どうして私なんか…。









“好き”って言われれば言われる程







圭一を思い出して




不安になる。







どうしてそんなに好きになるの?

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