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溺愛禁止。

第4章 デート

「恋実ちゃんって…

自分のこと嫌いでしょ?」



黙り込んでいた私に蓮君は言う。


「そんなに…
自分を嫌うことないんじゃないかな…。」


「…?」



「ちゃんと自分を大事にしてあげないと。」



私を…大事に?



「今日の恋実ちゃん…本当に楽しそうだった。


恋実ちゃんがあんなに楽しそうな顔するなら
俺は何度でも外へ連れ出すよ。


こんな俺でも、恋実ちゃんに少しでも辛いこと
苦しいことを忘れてもらえるなら


俺は…友達としてでもいいから


恋実ちゃんの傍に居たい。」





友達…?




私の心の中で、“友達”という言葉が響き渡る。









「友達に…なりたい。」




気付けば私はそう呟いていた。

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