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溺愛禁止。

第2章 束縛彼氏。

私は今年の春、福祉の専門学校を卒業した。


卒業は出来たのだけどすぐに就いた老人施設の仕事は事実上、首になってしまった…。


老人介護は笑顔で接するのが基本なのに
私はまだ自然に笑うことができないのだ。



両親にお金を出してもらって学校に通い、一人暮らしまでさせてもらったのに


なんて親不幸なんだろ…。


今の時代、介護の求人は山程ある。


だけど、今の私には自信が無い。
笑顔でおじいちゃんおばあちゃんと接する自信が無いんだ。


あれだけやりたかった仕事なのに…


誰かと話すだけでまだ、どこかで圭一に監視されているような気がしてしまう。



精神的ダメージは、思った以上だった。



とにかく、親には迷惑かけないように
仕事を探さなきゃ…。


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