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溺愛禁止。

第6章 溺愛開始。

愛おしそうに私を
下から見上げるその綺麗な瞳。


蓮君の大きな手が伸びてきて
私の頬を包む。


「俺、恋実ちゃんを好きすぎて…苦しい。」



蓮君…。



「俺のこと…大事でしょ?」






「大事…だけど…。」



「それだけでいいよ。

その気持ちだけで充分だから、俺の彼女になって?」




そんな…。


今の気持ちのまま?



「俺が…それでいい、って言ってる。

恋実ちゃんの答えが出るまで待ってたら

誰かに取られちゃいそうだよ…。」







強引な蓮君に、堕ちてしまいそうだ。






だけど---





こんな時にも思い出すのは





圭一のこと。





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