最後の恋は甘めの味で
第9章 相合傘
上條くんに聞きたいことがいっぱいありすぎてどこから手をつけたらいいのか分からない。
女社長との関係?
それとも今までの行動の意味?
うーんと唸っている私を気にする風もなく歩を進める上條くん。
何も言わない、ということは私の言葉に分かったと了承したということなのだろうか。
上司と部下。
ただそれだけの関係に戻れるなら言う事なしなのだが......
わたしの心がもやもやして仕方がない。
はっきり分からないと先に進めないこの性格を直したい。
「興味本位だったんですよ。いや、最初は出来心か」
急に言葉を発した上條くん。
一体何のことなのか、さっぱりだ。
「暁さんが言った”バツイチの枯れた女で遊んでいる”。正しくそれだったんです」
この男、締めてやろうか
上條くんに対しての怒りで心をいっぱいにする。
だけど......
私の記憶にいる上條くんはそんな感じじゃなかった。
遊んでいる、というよりは、大切に扱っている......
「.......」
自惚れる自分に鳥肌を立てる。
そんな私にはお構いなしのようで前を向いたまま上條くんはぽつりと呟く。
「初めは......そうだったはずなんだよ」
ピタリと歩みを止め、私に向き直る上條くん。
女社長との関係?
それとも今までの行動の意味?
うーんと唸っている私を気にする風もなく歩を進める上條くん。
何も言わない、ということは私の言葉に分かったと了承したということなのだろうか。
上司と部下。
ただそれだけの関係に戻れるなら言う事なしなのだが......
わたしの心がもやもやして仕方がない。
はっきり分からないと先に進めないこの性格を直したい。
「興味本位だったんですよ。いや、最初は出来心か」
急に言葉を発した上條くん。
一体何のことなのか、さっぱりだ。
「暁さんが言った”バツイチの枯れた女で遊んでいる”。正しくそれだったんです」
この男、締めてやろうか
上條くんに対しての怒りで心をいっぱいにする。
だけど......
私の記憶にいる上條くんはそんな感じじゃなかった。
遊んでいる、というよりは、大切に扱っている......
「.......」
自惚れる自分に鳥肌を立てる。
そんな私にはお構いなしのようで前を向いたまま上條くんはぽつりと呟く。
「初めは......そうだったはずなんだよ」
ピタリと歩みを止め、私に向き直る上條くん。