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最後の恋は甘めの味で

第2章 生意気

はぁと息を吐いたかと思うと上條くんはブラックを手にした。





長く細い綺麗な指で開け、そのまま口に運ぶ。







飲み込む度に揺れる喉仏に微かな色気を感じながらも、彼の気だるげな溜息について触れてみる。







「そんなに疲れた?」





「疲れましたね。

誰かさんが仕事が残っているにも関わらず

カナダまでバカンスに行かれたので」

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