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それに気付き、にやっと笑う佳世。


「あー......そうよねぇ。上條くん、部長に相手先の接待一任されてたものね。本当部長の神経がわからないわ......。普通、2年目の新人に今回のシステム説明、させる？」


普通はさせないと思う。


でも、あんなクソ部長でも仕事の出来る出来ないはちゃんと把握しているはずだ。


上條くんはきっと私たちが思っている倍以上の仕事をしてくれたはず。


そのためか今日は、相手先からお食事のお誘いをされ、こんな時間なのに未だに帰ってこないでいる。


なかなかないことを普通にされる上條くん。


抜かれるのも時間の問題かもしれない。