
最後の恋は甘めの味で
第10章 戻りたくない
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自分の席に戻ってきた私は呆然と何も映っていないPCの画面を見詰めていた。
あの時、確かに私には否定の意思があったのに私は否定をしなかった。
彼女達は勘違いをしたままだから、今後も私へのあたりは強いのだろう。
幸い、名前を思い出せない程度には深い仲ではないようだけど。
私の言葉を止めていたもの。
それは.....
「暁さん.....?」
驚いたような声にハッとする。
私のことをそう呼ぶのは社内でただ一人だ。
「こんな時間まで......お一人のようですけど、残業ですか?」
長い脚を使い、一歩、また一歩と私へと近付いてくる。
「それとも....」
あと10歩もあれば、確実に私の元に辿り着く距離で私は声を上げた。
「待て!!!」
自分の席に戻ってきた私は呆然と何も映っていないPCの画面を見詰めていた。
あの時、確かに私には否定の意思があったのに私は否定をしなかった。
彼女達は勘違いをしたままだから、今後も私へのあたりは強いのだろう。
幸い、名前を思い出せない程度には深い仲ではないようだけど。
私の言葉を止めていたもの。
それは.....
「暁さん.....?」
驚いたような声にハッとする。
私のことをそう呼ぶのは社内でただ一人だ。
「こんな時間まで......お一人のようですけど、残業ですか?」
長い脚を使い、一歩、また一歩と私へと近付いてくる。
「それとも....」
あと10歩もあれば、確実に私の元に辿り着く距離で私は声を上げた。
「待て!!!」
