テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第11章 告白

理由はなんにしろ言う義理でもない。


不審に思い、少し椅子を引き、上條くんと距離を取る。


「あー、ストップ。今のなし。はぁー......何言ってんだ。俺」


乱暴に髪をかきあげ、ぐしゃっとする。


あの上條くんがどうやら焦っているらしい。


「......っていうかうざいな。俺。もう分かってるのに....」



なにを.....?



問いたいけど問いたらなんだかイケない気がしてぐっと堪える。


そのまま上條くんは黙り込んでしまい、私もまた黙り込む。


二人きりの空間に変な空気が立ち込める。



何か、別の話題......


ストーリーメニュー

TOPTOPへ