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最後の恋は甘めの味で

第11章 告白




.*・゚side 暁.゚・*.



一通り話を聞き終え、固まる私。


上條くんはずっと私を見ている。


話していた間も今だって。


今の話は、なんの話?


上條くんが食事会で最悪だったって話?


それとも、上条くんが自分の気持ちを......


「暁さん......もう分かると思いますけど」

「ま、ま.....!!」


上條くんの言葉を静止しようとするがそれは虚しくも上條くんの手によって止められる。


私の口は上條くんの大きな手にすっぽりと収まる。


「お互い止めましょうよ。逃げるのも回りくどいことすんのも」



逃げる.....?

私が?

なにから?



そんな考えを、上條くんは私の手を握るだけで止めてしまった。


そのまま、跪かれる。



王子か!



でもさながら上條くんはそれだった。

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