最後の恋は甘めの味で
第12章 一番の笑顔
もう一度聞こうとしたが
「じゃあ、お疲れ様でした」
上條くんが逃げるようにそそくさと足を駐車場へと向かわせてしまったので
まあいいか、とコーヒーを飲み干す。
そんな時、上條くんの歩みが止まる音がした。
目線を上條くんへと戻すと、上條くんが私の方へと向き直っていた。
「暁さん」
「んー?」
「今日、待っててくれてありがとうございました。実は部署に用なかったけど、戻ったのは電気ついてたのでもしかしてって思ったからなんですよ?正直、かなり嬉しかったです。じゃあ、また月曜日」
ちゃりっと車のキーを鳴らし、手を軽く振って上條くんはまた駐車場へと歩みを進めた。
「........っ.......」
その場に腰が砕けたように座り込む。
言葉を発した上條くんの顔ーーーー
今までで一番の笑顔が咲いていた。
それを直視した私は、冷めたはずの身体に熱がぶり返してくるのを感じていた。
「じゃあ、お疲れ様でした」
上條くんが逃げるようにそそくさと足を駐車場へと向かわせてしまったので
まあいいか、とコーヒーを飲み干す。
そんな時、上條くんの歩みが止まる音がした。
目線を上條くんへと戻すと、上條くんが私の方へと向き直っていた。
「暁さん」
「んー?」
「今日、待っててくれてありがとうございました。実は部署に用なかったけど、戻ったのは電気ついてたのでもしかしてって思ったからなんですよ?正直、かなり嬉しかったです。じゃあ、また月曜日」
ちゃりっと車のキーを鳴らし、手を軽く振って上條くんはまた駐車場へと歩みを進めた。
「........っ.......」
その場に腰が砕けたように座り込む。
言葉を発した上條くんの顔ーーーー
今までで一番の笑顔が咲いていた。
それを直視した私は、冷めたはずの身体に熱がぶり返してくるのを感じていた。