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最後の恋は甘めの味で

第13章 認めてはいけない

その優しさに甘えて涙が出そうになるのをぐっと堪える。



違う

私はこんな扱いを受けていい奴じゃない.....



そっと離れ、無理に笑顔を作る。


「佳世こそ、どうしたの?打ち上げは?」

「それが聞いてよ......打ち上げはまさかの2次会に。
部長の騒ぎぶりに一部を除き、なんかもう倍以上疲れちゃって飲む気にもなれなかったわ......
2次会なんて絶対行きたくなかったし、帰る途中に会社に忘れ物したの思い出してね。
部署に来てみれば暁の鞄、まだあったし、もしかしてって思って待ってたの」


部長は絡み酒なのを思い出した。


地獄絵図が目に浮かぶようだ。

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