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最後の恋は甘めの味で

第14章 逃げる





この土日抜いての2週間私は上條くんから逃げに逃げた。


仕事以外では関わらないよう顔も見ぬよう。


終わればすぐに帰る体制を崩さなかった。


鍵をかけたはずの私の気持ちは月曜日、上條くんに


「おはようございます」


と告げられただけでガチャリと音を立て、顔を出しそうになった。


なんと弱い施錠か。


おはようと口早に告げその場から颯爽と去った私。


そこで危機感を覚え、その体制へと移行した。

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