テキストサイズ

最後の恋は甘めの味で

第15章 振る

「ねー、いいじゃない。一緒に行こうよ」

「いえ、ですから、先約が」


玄関で足止めされ中の上條くんを見付ける。


久しぶりにまともに見るその姿に胸が素直すぎるくらい高鳴る。


抑えるために服の胸辺りをギュッと握る。


視線をずらし相手を見れば......


予想通りの望月さんと真由ちゃん。


話し掛けてるのは望月さんで真由ちゃんは望月さんの後ろに待機な感じだけど。


メールを打っている時になんとなく視線は感じていたのだ。


流石に内容は見られていないと思うけど、弁当持って上條くんの近くに行こうとしたのは迂闊だったかもしれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ