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最後の恋は甘めの味で

第16章 燻った気持ち




.*・゚side 上條.゚・*.



さて、どうしたものか。


手元に来たメールを眺めながらそんなことを思う。


送り主は暁さん。


内容は、今日の終業後、会えないかというもの。


君島さんと食事をしたのが先々週の水曜日。


暁さんに話をしといたよとメールをもらったのが金曜の夜。


現在、木曜日......



遅くね?



と思うのは当然だろう。


その上、さっきここまで来たならこの邪魔な女どもの間に割って、入ってくればいいものを。


メールなんて、なんて遠回しな。

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