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最後の恋は甘めの味で

第16章 燻った気持ち

ふと俺に落とされる影に気付く。


見上げれば、俺宛のメールの中身を覗こうとする女一人。


画面を暗転させ、にこりと作り笑い。


「なんですか?」

「んー?上條くんってどんな人とメールしてるのかなーって」



それ、お前に関係ねぇだろ



思わず口に出してしまいそうになる。

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