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最後の恋は甘めの味で

第16章 燻った気持ち

暁さんは深く息を吸い、吐くと俺に向かい、深々と頭を下げた。


その様子を見、胸が痛む俺。


「あき....」


思わずまた、遮ろうとしたけれど、もう遅い。


「ごめんなさい......私はあなたの気持ちに答えられない」


ズキン.....


分かっていたとは言え、ひどく痛む心。


振られる痛みを初めて痛感した。

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