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最後の恋は甘めの味で

第18章 揺れ動く

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服を直し、立ち上がる。


さっきまでじっくり見てたくせに、着直すのを背を向けて待っている上條くん。


それを見て、思わずクスリと笑みが溢れた。


「もう、いいですか?」

「どーぞ」


振り返り、上條くんは上から下まで眺める。


「な、なに....?」

「いい体持ってんのにそんな強迫観念持ってるが故に.......ハァ.....勿体無い」


さっきまで優しく熱く抱きしめていた上條くんは何処へ。


またいつもの調子に戻っていた。


もう突っ込む気力もなく、息を吐く。


そして、視線が自然と上條くんの下半身へ.......


「どこ見てるんですか。変態」

「.......なんか、いつも私だけイってるから、申し訳ないなーって」


声に出して後悔する。


これじゃまるで私が上條くんをイかせたいと思ってるみたいじゃない。

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