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最後の恋は甘めの味で

第19章 変化

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いい男さながらの言葉。


あの時、うっかり見てしまった上條くんの顔。



.............



思い出すだけで身の毛もよだつ。


人はあんなにも人に対し嫌悪と殺気を織り交ぜ正面からぶつけることができるものか。


結果、飼い主認定をされた私は怯えられる対象になり果てた。


お陰様で嫌がらせはなくなったけど気持ち悪いほどの奉仕をされているのも事実だ。


「.........ん」


本当どうしたものだろう。


「..........さん」


止めさせるには上條くんの口からはっきり違うって言ってもらうのがいいんだろうけど......


言った本人。


口を割っても言わないだろう


「........暁さん、ボーっとしてるとうなじ、舐めますよ」


突然耳元で響く低く甘い声。


「にゃぁ?!」


驚きのあまり、猫みたいな声が出た。

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