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最後の恋は甘めの味で

第19章 変化

書類やら何やらでごった返している机に手を伸ばそうとしたところを上條くんの手に止められる。


「大丈夫です。次の仕事、分かってるので」

「え?」



私、次はこれこれって言ったっけ?



でもこの男のことだからきっと、無駄な仕事はしないはず。


「この前、○○企業に渡したシステムの不良箇所のまとめですよね?」



そうそう、不良箇所のまと.....



「........!!」


上條くんに言われて思い出す。


部長に、カスタマの方に渡すからと言われたのがいつの話だったか。


兎にも角にも確か、あれの提出は今日の午後、まで.......


時計を確認し、残り2時間を切っていることが分かった。

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