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最後の恋は甘めの味で

第19章 変化

そこに立つは部長。


上條くんのうげぇとした顔を見逃さなかった。


反対に部長の顔は花が咲くように明るくなった。


「ここにいたのか!上條くん!君がいなきゃ始まらなくてねぇ。さあさあ」


話の筋をしっかりせずに上條くんを連れ去ろうとする部長。


一体何が始まらないのか今の説明では全く分からない。


しかし、上條くんには悪いが部長に感謝感謝だ。


このまま上條くんといたらまた何かが始まってしまいそうでダメだ。


外だし........



ってそういう問題じゃないってば!



「分かりましたって。自分で歩けますから」

「んふふー♡そ?待ってるね♡」


上條くん、ご愁傷様です。


あの気持ち悪さをあんな近距離で。


この距離でも気持ち悪いと感じたのに、あの距離だと吐き気をもよおしただろう。

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