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最後の恋は甘めの味で

第3章 居酒屋

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その後、上條くんはタクシーを呼んでくれた。



店の外で待っている間、なんだか気まずくて一言も喋らずそのままお別れ。




現在私は、タクシーを降り、自宅であるマンションの入口の前で立ち尽くしている状態だ。





.......そうだ....居酒屋のお金





数分立ち尽くし、思い浮かんだのはそんなこと。





私、財布を出した記憶がない




ただ飯?食い逃げ?





そんな最悪な事態を考えたが、だったら店を出た時点で店員さんが呼びに来たはずだ。





つまりは.....




もしかしなくても.......



かみじょ




そこまで考えが及んだとき



〜♪


携帯のメール受信音が響く。

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